赤門修復の様子
経年劣化のため、赤門を修復工事中です。まずは、破損していた今までのレンガを全て取り除きました。
赤門の基礎の部分は、土を掘って強度を確認し、コンクリートで頑丈に固めてあります。
レンガの積み上げが始まりました。一段一段、手作業で積み上げていきます。
少しずつ形が見えてきました。創立百周年の記念プレートも、もとどおりに埋め込まれています。
「差し金」を使いながら、一つ一つ丁寧に微調整しながらレンガを積み上がていく、根気のいる作業です。
レンガは濡らしておくと、よくつくそうです。
合計2000個もレンガを使用するそうです。完成が楽しみですね。
門の半分くらいの高さまで、レンガが積み上がりました。職人さんいわく、これからが本番なのだそうです。
小さなズレが、上に積み上がるほど大きく影響してしまうとのことです。なるほど~!
子どもの教育も小さい時が大切であるのと同じですね。
小さい門の下の方は、レンガが二重になっていたのだそうです。知りませんでした。
右側の門の方も積み上げ作業が始まりました。はみ出したコンクリートをスポンジできれいにふき取る作業も行われていました。
レンガが乾いている時はつきにくいので、刷毛を使って接地面を水で濡らしてからコンクリートを流します。
流し込むコンクリートは、その時の天候に合わせて水の量を微妙に変えているそうです。
学校での子どもたちへの指導も、その子に合わせた指導をしていくことが大切です。レンガ積み作業を見ていて、教育に結び付く事がたくさんあると感じました。
ちょっとわかりにくいですが、両側の門のレンガが同じ高さになってきました。
門柱に表札がもとどおりに設置されます。表札の石碑プレートはかなりの厚さがあって、赤門に対する地域の熱い思いを感じました。
表札の石碑プレートが見事に設置されました。
左側の大門にかなり上の方までレンガが積み上がってきました。
場所によって、レンガをカットして使用します。また、レンガの乾き具合から、使用するレンガの順番を決めているそうです。
ついに赤門上部のレンガを積み上げる作業に入りました。
だいぶ上の方までレンガが積み上がりました。
正面から見た赤門です。工事中の柵があってちょっとわかりにくいですが、両側の門がそびえたってきました。次は屋根部分の積み上げ作業です。
屋根部分に使われるレンガは、強度がより強く、水が浸み込みにくい「焼き過ぎレンガ」を特別に使用するそうです。この写真の左側のレンガが「焼き過ぎレンガ」です。色合いも少し違いますね。
いよいよ屋根部分の積み上げに入ります。レンガを5cmずつ内側にずらして、屋根の形にしていくそうです。
見事に屋根の形になりました!
子どもたちは毎日、赤門が見て登校しています。両側の屋根部分を見て子どもたちは、「赤門が出来てきた!」と喜んでいました。
そんな子どもたちのために、職人さんは休日にも関わらず作業を進めてくれていました。赤門のレンガ積み上げはこの職人さん一人で作業をしてくださっています。職人さんいわく、
「一人でやった方が両側の門が同じようにできる。これだけの大きな門なので、レンガの積み上げは一つ一つ慎重に、わずかなズレを調整しながらやるので、一人でやった方がいい。でも、この赤門を完成するには、今までいろいろな人が関わってこんなに立派な門になっている。一人じゃ何もできないよ」「こんな仕事はめったにできない仕事。歴史ある赤門の仕事をやらせてもらってありがたい。子どもたちの喜ぶ声を聞くとさらに頑張れる」とおっしゃいました。
教育も同じように、子どもたちが成長していく中でいろいろな方々の支えによって子どもたちは学び、大きくなっていくのでしょう。レンガを一つ一つ丁寧に積み上げるように、子どもたちにとって様々な実体験や学習の一つ一つが大切であり、感謝の気持ちを忘れてはいけないということを職人さんから学びました。
この三連休で、屋根部分の積み上げ作業が終わりました。赤門修復の完成が間近ですね。
屋根部分の頂上を撮影してみました。均一に積み上げられています。
赤門の修復が完了しました。赤門復活です!
子どもたちは、赤門を押してみたり、抱きついたり、万歳三唱をしたりして大喜びです。
赤門は子どもたちにとって、日義のシンボルです。